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    横浜媽祖廟の参拝の仕方はとってもユニーク!日本にいながら異国情緒を味わえるパワースポット

    今回は、2021年5月29日(土)に私用で横浜を訪れた帰りに立ち寄った『横浜媽祖廟(よこはま まそびょう)』をご紹介します。

    『横浜媽祖廟』は、横浜中華街の一角にある道教系の寺院で、華やかな建物が多い中華街のなかでも、ひときわ目を引く極彩色の外観が印象的。

    「参拝の仕方」や「おみくじの引き方」も、日本のものとは随分違い非常にユニーク。でも大丈夫、スタッフの女性が懇切丁寧に教えてくれます。

    中華街の真ん中という抜群のロケーションでありながら、「穴場のパワースポット」だと思いますので、横浜中華街に行く際は、ぜひ足をとめてみてください。

    『横浜媽祖廟』とは?

    横浜媽祖廟を表から『横浜媽祖廟(よこはままそびょう)』は、横浜中華街の一角に建つ「媽祖(まそ)」をお祀りする道教系の寺院です。

    2006年3月、横浜開港150周年を記念して、台湾の台南市「大天后宮(だいてんごうきゅう)」より分霊され開廟しました。

    『横浜媽祖廟』は、1923年9月1日の関東大震災で倒壊した「清国領事館」の跡地である「山下町公園」に隣接する場所に建っています。

    「山下町公園」は、海に面したデートスポットの「山下公園」とは別の比較的小規模な公園で、春節パレードでスタート地点とゴール地点になっている公園です。

    『横浜媽祖廟』は、風水上パーフェクトな場所に建つ最強パワースポット

    横浜媽祖廟を内側から『横浜媽祖廟』を建立するため、2005年4月から作業を始めたところ、ボーリング段階で大量のレンガが埋もれていることが判明しました。

    これらのレンガは、1923年9月1日に発生した関東大震災で倒壊した建物のものでしたが、ほぼ完全な形で出土したレンガも多数ありました。このうち、とくに状態の良いものは、『横浜媽祖廟』で再利用されています。

    また、空襲で焼け野原になる前も、横浜中華街で「媽祖廟」が祀られていたことがわかっており、平成の媽祖廟は「建立」ではなく「復活」ということになります。

    公式ホームページによりますと、香港から招聘した楊師父に調べていただいたところ、”風水”上、願ってもない素晴らしい条件を満たす場所」だったそうで、『横浜媽祖廟』は間違いなく横浜の最強パワースポットのひとつだといえそうです。

    門の扁額(へんがく)の文字は「天后宮(てんごうきゅう)/外側」と「恩澤四海(おんたくしかい)/内側」となっています。

    「天后(てんごう)」は媽祖(まそ)のこと、「恩澤四海」とは「媽祖さまがすべての海を見守ってくれている」という意味だそうです。港町横浜にぴったりのすてきな文言ですね。

    『媽祖(天上聖母)』は、海外在住の華僑の家庭の守り神

    媽祖横浜媽祖廟公式リーフレットより

    アジア中心に信仰を集める「天妃娘娘」

    『媽祖(まそ)』は、航海や漁業の守護神として、中国、香港、マカオ、台湾、そしてベトナムをはじめとする東南アジア各地で信仰されている女神さま。

    日本でも、日本武尊(倭建命)の妃である「弟橘媛(おとたちばなひめ)」と習合したり、航海の安全を願う「船玉信仰」などと結びつき、各地で信仰されています。ただし「媽祖廟」として存在しているのは、現在のところ「横浜」と「新宿」のみになります。

    「媽祖」は、もっとも地位の高い女神さまの称号「天后」のほか、天上聖母、天妃娘娘、海神娘娘、媽祖菩薩、媽祖婆、阿媽(あま)とさまざまな名前で呼ばれています。

    Ruby
    Ruby
    私のお気に入りは「天妃娘娘」で、「媽祖婆」はさすがにお気の毒。「娘娘」と書いて「にゃんにゃん」と読みます。

    「媽祖」は実在の女性だった

    横浜媽祖廟のデザイン

    媽祖は、北宋代に実在した福建省の官吏「林愿(リンユェン)氏」のお嬢さんでした。台湾の天后宮の縁起には以下のように記されています。

    林夫妻には、すでに一男五女の子どもがいたのですが、男の子は身体が弱く、夫妻は「もうひとり息子が生まれるよう」観音さまに祈っていました。

    すると、夢に観音さまが現れて、「あなたがたはこれまで良い行いをしてきましたので、その願いを聞き入れることにしました」と告げ、奥さんに一粒の薬を飲ませました。

    ほどなく奥さんは懐妊し、西暦960年3月23日(旧暦)の夕方、西北の方から赤いまばゆい光が奥さんの部屋に差し込み、同時に良い香りがしたときに、ひとりの女の子が生まれました。

    男の子を望んでいた夫妻は少しがっかりしましたが、誕生時にはっきりとした「吉兆」がありましたので、気持ちを切り替えて、この赤ちゃんを大切に育てることにしました。

    彼女は生まれてから1か月間(次の満月まで)一度も泣かなかったため、「林黙娘(りんもうにゃん)」と名付けられました。

    幼少のころからとても賢いお嬢さんで、10歳のころには朝晩に念仏を唱えていたそうです。

    16歳の時には、神さまから神通力と銅製のお札を与えられ、雲に乗って島をまわり、人々の病を癒していたと伝えられています。

    そして、28歳の9月9日に、「聖母」となり昇天しましたが、その後も、海難事故に遭った漁民たちを救助し続けています。

    あらゆるご利益が期待できる!媽祖以外の祀られている神さまたち

    媽祖以外の神様たち横浜媽祖廟公式リーフレットより

    『横浜媽祖廟』では、以下のように媽祖以外にも多くの神様を祀っています。

    道教の最高神であり、天界の支配者の「玉皇上帝(ぎょくこうじょうてい)」、学問の神様「文昌帝君(ぶんしょうていくん)」、縁結びの神様「月下老人」、安産の神様「臨水夫人」、子宝の神様「註生娘娘(ちゅうせいにゃんにゃん)」、五穀豊穣、蓄財祈願の信仰にもとづく土地神「福徳正神(ふくとくせいじん)」。

    「福徳正神」は「土地公」と「土地婆」からなる2柱で、金運招財や財産の安全にご利益があるとされています。

    順風耳」は大きな耳をもち、あらゆる悪巧みを聞き分けて媽祖に知らせる役目をもつとされる。「千里眼」は3つの目をもち、行く先や周囲を監視し、あらゆる災害から媽祖を守る役目をもつとされる。(引用:横濱媽祖廟事務局発行「横濱媽祖廟〔建立〕」より)

    横浜媽祖廟のご利益

    『横浜媽祖廟』のご利益は次のようなものがあるとされています。

    ・家内安全・商売繁盛・心願成就・開運成就・身体健全・社運隆昌・交通安全・旅行安全・厄難削除・合格成就・安産祈願・息災延命・良縁成就・無病息災・除災招福

    航海や漁業の安全だけではなく、あらゆる願いごとにご利益があるということですね。

    『横浜媽祖廟』はユニークで明るい最強のパワースポット

    横浜媽祖廟

    『横浜媽祖廟』は、足を一歩踏み入れたとたん、明るい「気」を感じられるパワースポット。スタッフの女性も「ここはパワースポット」ですよ、と言っていました。

    『横浜媽祖廟』の参拝の仕方はとてもユニーク。入って右手にある売店(公式サイトにも「売店」との記載あり)で、5本組の大きなピンクのお線香(500円)を購入します。

    ほかにも金紙(大2,000円 小1,000円)、ろうそく1本(100円)、お守り(600円~)等が購入でき、どれも日本のお寺や神社と同じようなお値段です。

    この日は参拝者が少なかったようで、媽祖廟に入るなりスタッフ(呼び方がわからないので一応スタッフ)の方から声をかけていただき、ピンクのお線香を購入しました。

    繁忙期は売店の隣にある発券機を使い、売店でお線香やろうそくなどと交換するのではないでしょうか。

    女性スタッフ
    女性スタッフ
    お兄さん、お守りは?
    友だち
    友だち
    今日はいいです

    「お守り」も同時に勧めていただきましたが、日本の神社やお寺ではこういったことはないので少し驚きました。

    授与品は高いわけでもなく、スタッフもとくに押しが強いわけでもないので、まったく問題ありません。お線香はとくにおすすめだと思いますよ。

    横浜媽祖廟のお札

    お線香を購入すると「お守り」ということで、上のようなお札(おふだ)を頂きました。表が媽祖さまのお顔、裏が護符になっています。お財布にぴったりのカードサイズです。

    『横浜媽祖廟』は媽祖様の愛があふれるパワースポット

    『横浜媽祖廟』の参拝の仕方横浜媽祖廟公式リーフレットより

    『横浜媽祖廟』の参拝の仕方はとってもユニーク

    横浜媽祖廟のイメージ

    まず⑤の隣にある点香台で、お線香に火をつけてもらいます。お線香は日本のものと違って30cmくらいあり、ずっしりと重く華やかなピンクです。大きなポッキーのような形でした。

    参拝の仕方は、①から⑤までの香炉に順番にお線香を供え、最後に廟のなかに入って、媽祖さまにお願いごとをします。

    参拝の作法は、『お線香を両手に持ち三度お辞儀→お線香を供える→一度お辞儀』。

    Ruby
    Ruby
    スタッフが丁寧に教えてくれますので、ここで覚える必要はないですよ

    お線香お供え参拝順序

    1. 天の神様の香炉「玉皇上帝(ぎょくこうじょうてい)」
    2. 媽祖様の香炉「天上聖母」
    3. 「臨水夫人」「註生娘娘(ちゅうせいにゃんにゃん)」の香炉
    4. 「文昌帝君(ぶんしょうていくん)」「月下老人」の香炉
    5. 土地の神様の香炉(福徳正神)

    となります。男性や子どもも「安産・子宝の神様」にも1本ずつお線香を供えます。

    横浜媽祖廟の点香台

    点香台の隣にあるのは⑤の香炉ですのでお間違いなく。かなりの確率でスタッフからの注意が入ります。

    玉皇上帝(天の神様)の香炉

    ①は玉皇上帝(天の神様)の香炉。道教の世界観では一番位の高い神様です。

    ご利益は「国泰平安(国が穏やかで、民も平安である)」のようです。参拝者全員に大いに関係することですね。

    天上聖母(媽祖様)の香炉

    ②は天上聖母(媽祖様)の香炉。航海安全、疫病忌避、健康祈願、優しさと心を育む女性の神様。できるだけ早くコロナが退散しますように。

    福徳正神の香炉

    ⑤は点香台の隣にある福徳正神の香炉です。こちらだけ神様の像があり、ピンクのユリのお供えがありました。ご利益は金運と財産の安全です。

    「慈航普渡」の扁額

    扁額(へんがく)の文字は「慈航普済」でしょうか?日本ではあまり一般的ではないようですが、「慈航普渡(じこうふとう)」と同じものかもしれませんね。

    「慈航普渡」は仏教用語で、旧暦七月十五日の中元節に「灯篭流し(とうろうながし)」をおこなう目的をわずか4文字で表したものです。これを道教では「照冥引路」というそうです。

    仏教、道教両方が、中元節に法事をおこない、先立った人の御霊(みたま)を天国へと送る「灯篭流し」をし、ご先祖様の供養をする日となっているようですが、道教系の寺院に仏教用語の「慈航普渡」の扁額が掲げられているのも不思議ですね。

    中元の灯篭流し:蝋燭の灯りがきらきらと輝きながら、川面を揺らいで流れていくのは、大変素晴らしく美しい光景で、仏教徒はこれを「慈航普渡」(この世は苦しみの海で、慈悲の心で衆生を救済し、現世の苦悩から解放させることは、舟で人を渡すようなものだ、という仏教用語)とし、道教徒はこれを「照冥引路」(亡くなった人の魂を転生させるための道案内)と呼びます(引用:テーマのある一社会科教員の世界旅行

    ただし、人生は「航海」にたとえられることも多く、「慈航普済」は「媽祖廟」の扁額としてはぴったりのような気もしますね。

    媽祖様と順風耳、千里眼

    廟のなかは、写真撮影ができませんが、外からならOKです。媽祖さまと順風耳、千里眼が見えます。

    媽祖さまへの参拝の仕方は、スタッフが丁寧に教えてくれますが、

    1. あらかじめ準備してあるクッションにひざまずく
    2. 合掌して、3回礼をする
    3. 住所・氏名・生年月日・願いごとを唱える(小さな声でも、心の中でも大丈夫とのこと)
    4. そして最後に一礼
    5. 中央に媽祖様と千里眼・順風耳、向かって左側に「月下老人」と「文昌帝君」、右に「註生娘娘」と「臨水夫人」がいらっしゃるので同じように参拝します。
    6. 参拝が終わり立ち上がると、おみくじを勧められます。

    『横浜媽祖廟』のおみくじの引き方はさらにユニーク

    横浜媽祖廟のイメージ
    友だち
    友だち
    おみくじを引いたら、お守りを勧められそうな気がする

    という理由で、今回はおみくじは引きませんでしたが、このおみくじもなかなかユニークな引き方のようです。

    1. 参拝のときと同じように、媽祖様の前でひざまずき、住所、氏名、生年月日、願いごと(媽祖さまにお聞きしたいこと)を心の中で唱えます。
    2. くじの入っている筒を上下に揺らし、一番出ているくじを抜きます。引いたくじの番号を確認して机の上に置きます。
    3. 表裏のある三日月形の神筈(しんばえ)2つを掌にはさみ合掌し、「この番号でよいですか?」と尋ねます。
    4. 神筈をさいころのように振る。
    5. 「表+裏」の組み合わせになるまで、②~④を繰り返します。
    6. スタッフに番号を伝えおみくじを受け取ります。

    神筈(しんばえ)は平らな面(陽)と丸み帯びた面(陰)で、陰陽を現しているそうです。

    ②~④の作業をを10回くらい繰り返す人もいるとか。それでも料金は同じ200円なので、料金は日本のお寺や神社と変わりません。

    これは「関帝廟(かんていびょう)」のおみくじですが、「媽祖廟」でも引き方は同じだそうです。これを見る限り、おみくじの棒を一本だけ選ぶのも結構大変そうですね。

    ほかの方々のブログを見ていると、「おみくじ」を引けば、やっぱり「お守り」を勧められるそうです。

    友だち
    友だち
    やっぱりそうか~
    女性スタッフ
    女性スタッフ
    ニコニコ

    『横浜媽祖廟』の「注意書き」はとってもおしゃれ!

    「廻避」「静粛」「清道」

    媽祖さまが祀られている廟の外、2か所にこのような立て看板がありました。

    左から「護国庇民(28歳で昇天されてから名付けられた媽祖の諡(おくりな))」、「褒封 天上聖母」「横濱天 皇后宮」「廻避」「静粛」「清道」。

    これはいったいなんだろう?と思い調べてみたところ。中国の皇帝などやんごとなき身分の人が外出するときに、お供の者が持つ「牌(ぱい)」というもので、沿道の人々に「道をあけるよう、静かにするよう」注意を促すものだそうです。

    Ruby
    Ruby
    なるほど!「お静かに!」と張り紙があるよりずっと粋ですね。ですが、私たちは現地では気づきませんでしたが・・・

    ろうそくや金紙もお供えできます!

    点燭台

    売店でろうそく(1本100円)や金紙(大2,000円 小1,000円)が販売されているので、どうしても叶えたい願いごとのある方にはおすすめ。それぞれ点燭台と金亭にお供えします。

    年中行事も楽しい『横浜媽祖廟』

    『横浜媽祖廟』では、地元の人と観光客が一緒に楽しめる年中行事があります。

    • 媽祖祭(春分の日)・・・『横浜媽祖廟』の開廟を祝うおまつり。街の繁栄と安全を祈願し、伝統舞踊を楽しめ、媽祖さまの神輿や獅子舞が賑やかに巡行します。
    • 良縁祭(西暦の7月7日)・・・縁結びの神さまの「月下老人」に良縁を祈願します。
    • カウントダウン(西暦の大晦日0時~元旦AM2時)・・・爆竹を鳴らし、獅子舞を奉納します。
    • 厄除け神輿くぐり(旧暦の大晦日(春節)~元旦AM1時)・・・媽祖さまの神輿をくぐってご利益を授かります。

    おまつりには、提灯がともり、普段でも華やかな『横浜媽祖廟』がますますフォトジェニックに。

    ※ 新型コロナウイルス対策のため、『横浜媽祖廟』も時短営業中の可能性があります。お出かけ前に電話などでお問い合わせください。

    中華街からのアクセスは抜群

    『横浜媽祖廟』略地図横浜媽祖廟公式リーフレットより

    『横浜媽祖廟』へは、みなとみらい線:元町・中華街駅3番出口より徒歩3分/日本大通り駅3番出口より徒歩10分

    JR根岸線:石川町駅 中華街口より徒歩10分/関内駅 南口より徒歩13分となります。

    「天長門」

    この「天長門」が右手に見えてきたらすぐそこです。この近くで鳥のフンが目の前に落ちてきました。

    私の頭の上ではなかった!媽祖さま、ありがとうございました。

    Ruby
    Ruby
    『横浜媽祖廟』、確実に何かあります!
    スポット名横浜媽祖廟(よこはままそびょう)
    所在地横浜市中区山下町136番地
    電話045-681-0909
    休館日年中無休
    開門時間9:00~19:00
    入館料無料
    公式サイトhttp://www.yokohama-masobyo.jp/

    今回は、横浜中華街の最強パワースポット『横浜媽祖廟』をご紹介しました。日本の神社仏閣とは一味も二味も違う『横浜媽祖廟』は、「天妃娘娘」の媽祖さまはもちろんのこと、パワフルな女性スタッフたちから元気をもらえる場所でした。

    参拝した日は、すでに早い梅雨入りをしていた2021年5月29日。雨は降らないものの、曇っていたような気がするのですが、晴天の写真が数枚混ざっていました。

    やはりここは間違いなく横浜最強のパワースポットだと思います。