「結婚相談所」についてインターネットで検索すると、「お金の無駄」という言葉が一緒に出てきますよね。
これは比較的多くの人が「結婚相談所はお金の無駄なのではないか」と不安に思い調べている証拠です。
結論からいえば、結婚相談所を利用して幸せを掴んでいる人はいくらでもいますし、お金の無駄になるか否かは、自分に合った結婚相談所を上手に使えるかどうかによります。
ではどうしたら、お金の無駄にならない結婚相談所が見つかるのでしょうか?
結婚相談所の会員は、半年から1年以内に結婚したいと考えている人がほとんどです。友達からスタートしたい、じっくりお相手を選びたい場合は、結婚相談所以外のマッチングサービスがおすすめです。
「結婚相談所はお金の無駄」という人の真意は?場合によってはそれも正しい
「結婚相談所はお金の無駄」だという人は、利用したことがないのにイメージだけで言っているか、利用しても良い人と巡り会えなかったかのどちらかですよね。
前者は、マッチングアプリなら女性は無料で利用できるのに、なぜわざわざ高いお金をかけて結婚相談所を利用するのかと疑問に思っている人たちでしょう。
マッチングアプリの利用者のなかには、どうしても既婚者やワンナイトの遊び目的の男性が混ざってしまいます。
結婚相談所には、独身証明書や収入証明書(男性のみの場合が多い)、学歴証明書(短大卒以上)などの提出義務がありますので、基本的に独身だと嘘をついたり、年収を盛っている人はいません。
後者は、自分には合わない結婚相談所を利用していた、自分とは縁のない男性ばかりにオファーしていた、もしくは、アドバイザーの力不足など、さまざまな理由で良い人と巡り会えなかったのでしょう。
一部の悪質な結婚相談所には、「成婚率」を操作しようと、女性会員が提示した条件と程遠い男性との交際をゴリ押ししたり、少ない実績に基づいたアドバイスをしたり、最悪のパターンは、ほとんどサポートしてくれなかったという口コミもあります。
日本の結婚相談所は大小合わせて4,000あるとされています。そのため、会員を自分の娘のように考え大切にサポートしてくれる居心地の良い事業所から、ほとんど放置状態、まさに「お金の無駄」の事業所まで玉石混交です。
中小の結婚相談所は、同じ連盟(プラットフォーム)に所属する結婚相談所の会員さんたちとも出会えますので、大手=出会える、中小=出会えないという図式は成り立ちません。
優良な大手や地元密着型の老舗を紹介してくれる「結婚相談所比較ネット」を利用するか、初回無料カウンセリングで、疑問点をすべて解決してから入会しましょう。
「結婚相談所の無料相談で聞くこと」全リスト、聞かれること気をつけること、服装、手土産まで徹底解説>>>[/box06]
女性は利用無料のマッチングアプリと結婚相談所の決定的な違い
マッチングアプリや出会い系サービスとは違い、結婚相談所は女性にも料金が発生します。料金が発生するには、もちろん理由があります。
結婚相談所なら婚活中の独身の中からお相手を探せる
女性無料のマッチングサービスとは違い、結婚相談所の会員になるには、独身証明書、(男性には)収入証明書、(短大卒以上の人には)学歴証明書、(資格職の人には)資格証明書の提出義務があります。
マッチングサービスにも、運転免許証または保険証の提出義務がありますが、それは18歳以上かどうかの年齢を確認するためです。
マッチングサービスの中には、既婚者の利用を禁じていないものもあります。
ユーブライドやマリッシュなど、婚活中心のアプリなら、そこまで既婚者からのアプローチは多くありませんし、既婚者可能な出会い系サービスでも、プロフィール文の工夫で、ワンナイト目的や浮気願望のある既婚者をシャットアウトすることもできます。
そんなことは面倒だ、難しいと考える婚活女性は、多少費用が発生しても、結婚相談所の利用をおすすめします。
結婚相談所なら仲人さん(アドバイザー、カウンセラー、コンシェルジュ等)に婚活の相談ができます。
少額の追加料金でスタッフに相談のできるマッチングアプリもあります。たとえばユーブライドなら、有料のスタンダードプラン(月2,400円~4,300円/契約期間により月々の料金が変動)に月2,980円のオプションを付ければ、メールで相談が可能になります。
結婚相談所での婚活は、結果が出るのが早い!
遊び友だちから不倫相手まで、さまざまな目的を持つ会員が存在するマッチングサービス。
一方結婚相談所は、半年から1年以内での結婚を目指す会員が多く、基本的にお見合いから半年ないし1年で、そのお相手と成婚するか別れるか決めなければなりません。
その点でも、結婚をちらつかせる相手と、ズルズル関係を続ける腐れ縁にはならないので安心ですね。
マッチングサービスにしろ結婚相談所にしろ、一対一の真剣交際がスタートするまでの「仮交際」期間は、単なる「お知り合い」の段階なので、複数の男性との同時進行が一般的です。
誰か一人との真剣交際が始まったら、その他の異性からはフェードアウトするか、お断りをすることになります。一般的に結婚相談所では、この気の進まない「お断り」をスタッフにお任せできます。
言いにくいことを代行してくれるのも、結婚相談所を利用するメリットですね。
結婚相談所は比較的高額!サービス内容によって料金に差が出るので「相場」は難しい
結婚相談所は身元確かな独身の男性と巡り会え、サポート体制も充実しているために、マッチングアプリと比較して高額になるということはおわかりいただけたと思いますが、結婚相談所間でも料金にはかなりの差があります。
「結婚相談所」と一口にいっても、仲人さんが手厚いサポートをし、自分の目で確認したおすすめのお相手を紹介してくれる「仲人仲介型」と、年齢や居住地、年収など、個人が出した条件が合致した会員を紹介してくれる「データマッチング型」に分かれ、もちろん、前者の料金が高額になります。
「仲人仲介型」の事業所を「結婚相談所」、「データマッチング型」の事業所を「結婚情報サービス」と呼ぶこともありますが、一般的にデータマッチング型の事業所でも、オプション料金の追加でスタッフに相談できることもありますし、手厚いサポートがあっても、マッチングアプリのように自分で探したお相手にお見合いを申し込める場合も多いため、厳密に分類することは不可能です。
自分で検索してしまうと、お見合いが成立しないような方ばかりに、オファーをしてしまい、その結果、成婚が遅れることもあるため、仲人からの紹介をメインにしている結婚相談所もあります。
成婚が遅くなろうと自分の理想を追求したい場合や、逆に手厚い助言が欲しい場合は、スタッフがどこまで介入するかはとても重要です。初回無料カウンセリングでクリアにしておきましょう。
店舗を構えた手厚いサービスが自慢の結婚相談所の相場
- 入会金+初期費用(写真スタジオでのお見合い写真撮影・プロフィール文作成)/10万円~20万円
- 月会費(定期カウンセリング・電話やメールでのサポート)/月1万円~2万円
- お見合い料金/1回につき0円~1万5千円
- 成婚料/5万円~20万円
1年の活動で40万円~60万円が相場となっています。
これに対し、データマッチング型の場合、1年の活動で2~30万円が相場です。成婚料は仲人さんの成功報酬なので、ライトなサポートの場合、成婚料が定められていない場合もあります。
一般的に、成婚料が定められている結婚相談所では「成婚の定義」が厳しく、たいていどこでも宿泊をともなうデートや婚前交渉は成婚とみなされます。
成婚料は基本的に男女の会員それぞれが、お世話になったスタッフに支払うことになります。成婚の定義は各結婚相談所によって多少異なりますので、入会前にしっかりチェックしておくことをおすすめします。
データマッチング型の結婚相談所も月会費は発生しますので、自分主導でお相手を選んだ結果、婚活の期間がどんどん長引き、逆に費用が高くなってしまうこともあります。
20代や中高年、シングルマザー、特定の職業には、お得な割引制度を導入している結婚相談所もあります。
たとえば、ブライダルチューリップのシングルマザー割引や、白衣コン(看護師限定)はとてもお得です。
ブライダルチューリップは首都圏で婚活をする人におすすめの中規模の結婚相談所。手厚いサポートが魅力で、担当者の変更も可能です。
料金が高いからこそ出会えるハイスペックな男性
料金が高いというのはデメリットだけではなく、その高額な会費を工面できるハイスペックな男性と出会えるということです。
結婚相談所への入会は、男性には収入証明書の提出が求められるため、既婚者だけではなく無職の男性も登録していません。
IBJ(日本結婚相談所連盟)は、結婚相談所や婚活パーティーを運営している上場企業ですが、平均的なサラリーマンより年収が高い点に注目してください。
年収が高くなくても、素晴らしい男性はいくらでもいますが、人柄に加え、できれば平均以上の年収の男性との結婚を目指したいですね。
IBJメンバーズもハイスペックな男性が多数登録している結婚相談所です。
オンライン完結型の結婚相談所が安い理由
多くの人がパソコンやスマホを持つようになって登場した「オンライン完結型」の結婚相談所。
面談にもZOOMや電話を使いますので、店舗に出向く必要はありません。安さの秘訣は店舗の維持費や広告代が発生しないためです。
スマリッジやナコード(naco-do)は、オンライン完結型の結婚相談所。月額料金は外食2回分程度で、成婚料も不要です。
スマリッジはシングルマザーや28歳以下、地方の会員にお得な割引料金があり、ナコード(naco-do)は基本料金内で受けられるサービスが充実しています。
マッチングアプリや自然な恋愛でいい人を見つけたら、結婚相談所はお金の無駄だと思ってしまうかも?
結婚相談所の最大のデメリットは費用がかかること。たまたま職場に同世代の素敵な男性が大勢いたり、何気なく登録した利用料無料のマッチングアプリで、生涯のパートナーが見つかることもありますよね。
そうしたラッキーな人から見れば、1年に20万円~60万円以上もの費用が発生する結婚相談所はお金の無駄に見えるかもしれません。
どちらにしろ「婚活」しないと結婚しにくい時代に突入
親戚や近所のおばさんに紹介してもらい「釣書」を交わしてお見合いをする従来の「お見合い結婚」が、戦後どんどん下火になってきているのは有名な話ですが、恋愛結婚の王道であった職場結婚も減っています。
長引く不況で社員同士が仲良くなるきっかけだった慰安旅行や飲み会などのリクリエーションが減り、コロナ以降はリモートワークも増えてきましたから、職場の同僚と仲良くなるチャンスがなかなかありません。
一昔前までは「上司の紹介」という職場のお見合いもあったようですが、部下のプライベートな異性関係は、「セクハラ呼ばわり」されそうだからと、気軽に聞くこともできなくなりました。
そこで有力な婚活の手段として登場したのがマッチングアプリです。安全に婚活したい、ハイスペックな男性と知り合いたい場合は、結婚相談所ということになります。
婚活で出会ったカップルの離婚率は低い!
離婚するカップルが増えてきたのは、恋愛結婚の増加のせいだとする説があります。お見合い結婚の離婚率はわずか10%。
結婚相談所での出会いもお見合いの一形態ですし、インターネットで出会ったカップルの離婚も少ないのです。
米国科学アカデミーの機関紙「米国科学アカデミー紀要(PNAS)」に掲載された論文によると、インターネットが馴れ初めのカップルの離婚は5.96%だったのに対し、インターネット以外の夫婦は7.76%が離婚していました。(調査期間:2005~2012年)
「特殊離婚率」とは、年間の離婚数を婚姻数で割ったものです。これに対して、「普通離婚率」とは、人口1,000人あたりの年間離婚件数のことです。結婚する人が減っているのだから「普通離婚率」も減少傾向にありますが、「特殊離婚率」は高止まりしています。
成婚できなくても結婚相談所での経験は必ずプラスに
結婚相談所の会員の間に素敵なお相手が見つからないとしても、曖昧だった自分の結婚観は整理することができただろうし、男性を見る目も養われたのではないでしょうか。
カウンセリングを繰り返すうちに、自分の魅力が引き出されることも多々あります。結婚相談所を経由した成婚ではなく、職場の同僚と結婚を前提に付き合うことになったり、誰かに紹介された人と意気投合して、退会する人も珍しくないそうです。
マッチングアプリは無料で利用できることから、結婚相談所をメインとし、2~3の婚活アプリを併用するのもオススメ。
結婚相談所でも本交際までは、複数の異性と同時進行するものなので、並行してマッチングアプリを利用していても問題ありません。
結婚相談所がお金の無駄になってしまう会員の特徴
お見合いの申し込みがあっても、写真で取捨選択するのはもったいないです。写真うつりが悪く実物の方が何倍も良い人はいくらでもいます。
ルックスと学歴は、結婚してしまうとあまり気にならなくなるポイントだといわれています。
一月に上限の人数までお見合いを申し込む人は早く成婚できる傾向があります。結婚相談所からの紹介や先方からの申し込みだけではなく、少しでも気になる人がいれば自分からも積極的に申し込んでみましょう。
アドバイザーに頼らないと、マッチングアプリとあまり変わらないので、もったいないです。
結婚相談所には、やめどきってあるの?
結婚相談所を利用して素敵なパートナーと出会える人は、1年以内に出会っている場合が多いので、1年活動を続けて、何の手応えもないときは、その結婚相談所があなたに合っていないのかもしれません。
その前に①写真うつりが悪くはないか、②プロフィールが卑屈だったり後ろ向きだったりしないか、③ルックスや学歴でお見合いの申し出を断ってないか、④お見合いの上限まで申し込んでいるかを確認してみましょう。
お見合いが成立する確率は、10人申し込んで1人ほどです。実際に会ったほうが素敵な人も多いので、とにかく会ってみることをおすすめします。
結婚相談所はお見合い手数料が発生する場合が多いので、お見合いに慎重になることが多く、結果、申し込んでも断られることも多くなります。地方の人は、ペアーズなど超大手のマッチングアプリの併用をおすすめします。
結婚相談所のからくりは?
優良な結婚相談所の料金は、どこかで辻褄があっている
- お見合い料が格安や無料の場合は、月額費や成婚料が高額だったりする
- オンライン完結型や自分主導で婚活する結婚相談所はリーズナブル、サポートが手厚い結婚相談所は割高。ただし、自分主導でお相手を探す場合は、成婚しにくいお相手ばかりにアプローチし続けた結果、婚活期間が長引き割高になる可能性もある
4,000社もある結婚相談所。なかには高額な料金なのにマッチングアプリと変わらないサービスの悪徳な事業者もあるでしょうが、優良な結婚相談所、結婚情報サービスの料金はどこかで辻褄が合っています。
結婚相談所の成婚率の算出方法は各社さまざま
結婚相談所が提示している成婚率は、各社算出方法が違うので単純に比較することはできません。
- 成婚退会者数 ÷ 入会者数
- 成婚退会者数 ÷ 全会員数
- 成婚退会者数 ÷ 全退会者数
- 1年以内の成婚退会数 ÷ 成婚退会者数
さまざまな計算方法があるので、各社の成婚率は20%から90%までさまざまです。
一部悪質な結婚相談所は、会員に無理やり妥協させ、成婚率を意図的に上げることもあるようです。最悪、サクラがいたりもするので、大手または、地域密着型の老舗を選びたいですね。
「会員数〇万人!」の表記は、その結婚相談所が加盟しているプラットフォーム全体の人数
夫婦2人で経営されているような小規模な結婚相談所が「会員数〇万人!」とうたっている場合は、その結婚相談所に所属している会員が〇万人というわけではなく、その相談所が加盟している連盟(プラットフォーム)の加盟店の会員総数が◯万人ということです。
結婚相談所には闇はあるのか?
もちろん、ほとんどの結婚相談所は真摯に会員の幸せを願い、運営されているのですが、どの業界にも一部の悪徳事業所にまつわる「闇」があります。
- 初回無料カウンセリングで「今日中に入会すると値引きをします」と激しく入会を迫る(当日入会に特典があること自体問題ありませんが、ゴリ押しはいけません。ちなみに結婚相談所はクーリングオフ制度の対象で、8日以内に解約を申し出ると無条件に全額返金されます)
- 結婚相談所には、10年、20年と会員の更新を続ける、婚活がライフワークとなっている会員がいるらしいが、そんな結婚する気がまったくない会員を紹介する
- 良心的な結婚相談所にも横のつながりがあるが、悪徳な結婚相談所にも横のつながりがある。婚活がうまくいかず退会しそうな会員の情報を他社に流し、次の悪徳相談所がダイレクトメールを送付したり、セールスの電話をかけてくる
- 女性会員のみから法外な料金を取る(エリートを紹介するとうたう)ハイクラス結婚相談所(女性会員もリーズナブルなミスプレミアムマリッジはこちら)
- プロフィールの都合の悪い部分はお相手に伝えない
万一、悪質な結婚相談所に入会し被害に合った場合は、国民生活センターに相談しましょう。
悪質な結婚相談所でなくても、成婚の定義や解約金の説明不足(聞き漏れ)でトラブルになる可能性もあるので、初回カウンセリングや契約書の熟読は必要です。
お金の無駄にならないように結婚相談所を利用するには?
結婚相談所には特色があり、自分の年齢や居住地に合った事業所を選ぶことが大切。また、相談所からの紹介やお相手からのアプローチを待つだけではなく、少しでも良いと思った人がいたら自分からも積極的にお見合いを申し込んでみましょう。
顔写真や学歴、年収で足切りするのではなく、どういうお相手が自分に釣り合うのか第三者の目線でアドバイスをもらい聞く耳を持つことも大切です。
結婚相談所のお見合いには料金が発生します。そのため、申し込んでも会う前に断られることもあるでしょう。
それに関しては、みんな同じなので気にする必要はありませんが、メンタルのダメージを回避するためにも、利用料無料のマッチングアプリの併用もオススメです。