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【あつた蓬莱軒】絶品ひつまぶしの楽しみ方とは? 【名古屋めし名店】

今回は、名古屋のソウルフード(名古屋めし)である「ひつまぶし」のおすすめのお店、「あつた蓬莱軒(あつたほうらいけん)」をご紹介します。

あつた蓬莱軒は名古屋市内に、一軒家の「蓬莱陣屋(本店)」と「神宮店」、デパートのなかの「松阪屋店」の3店舗があります。

管理人のRubyは、2019年、松阪屋店と蓬莱陣屋(本店)に行ってきました。

あつた蓬莱軒で食べられる『ひつまぶし』とは

「うなぎとご飯」を組み合わせた料理といえば、全国的には「鰻丼(鰻重)」が有名ですが、名古屋には、鰻丼(鰻重)の進化系である「ひつまぶし」が存在します!

近年は、名古屋だけでなく、全国的にも知られるようになってきましたよね。

鰻丼イメージ
Ruby
Ruby
この写真は「鰻丼」です。ひつまぶしは、鰻丼より少し手が込んでいますので、メニューに両方揃っているときは、ひつまぶしの方が少しだけお値段が高いようです。

鰻丼(鰻重)」は、甘辛いタレをつけて焼いた「うなぎの蒲焼(かばやき)」を、ドーンとご飯にのせたお料理で、食べる前に山椒をふりかけます。

一方、名古屋名物の「ひつまぶし」は、細切りにしたうなぎの蒲焼をご飯にのせたお料理で、ねぎや刻み海苔、わさびなどの薬味で食べたり、ダシをかけてお茶漬けにして食べたりします。

あつた蓬莱軒で食べられる『ひつまぶし』の歴史は?

うなぎは、栄養満点で消化も良く、縄文時代の遺跡からも、当時食用としていたと見られるうなぎの骨が出土するほど、古来から日本人の食生活に密着していた食べ物でした。

うなぎは現在でも、「土用の丑の日」に食べる習慣があるように、夏バテを防ぐスタミナ料理として昔から重宝され、奈良時代の末期に編纂された万葉集でも、大伴 家持が石麻呂という痩せた老人にむけて以下の2句を詠んでいます。

(1) 痩(や)す痩すも 生けらばあらむを 将(はた)やはた 鰻(むなぎ)を漁(と)ると 河に流るな(巻16‐3854)(いくら痩せていようが生きていられるものを、うなぎなんか獲ろうとして川に流されるんじゃないよ)

(2) 石麻呂(いしまろ)に 吾(あ)れもの申す 夏痩せに よしといふものそ 鰻(むなぎ)とり食(め)せ(巻16‐3853)(うなぎは夏痩せにいいよ。獲って食べたら?)

Ruby
Ruby
どっちやねん。
百犬くん
百犬くん
感動的な和歌だワン!
Ruby
Ruby
そっかぁ?

ちなみに「土用の丑」の日にうなぎを食べる習慣は平安時代からありました。

また、うなぎをタレで食べる習慣は、享保年間(1716~1736年)から始まったそうです。

なお、「ひつまぶし」発祥のお店は、明治6年創業の「あつた蓬莱軒」だとされています。

当時は出前が多く、陶器の器では割れてしまうために、木のお櫃を使うようになり、うなぎを細切りしご飯に混ぜるようにしたのは、大きなお櫃で出した場合、みながそれぞれ先にうなぎだけを食べてしまい、ご飯が余ることがあったからだと公式サイトに書かれています。

平仮名の「ひつまぶし」という名は、あつた蓬莱軒の登録商標だそうですが、料理名の一つとして市民権を得ているものなので、ほかのお店が「ひつまぶし」という名を使用しても、商標権の侵害にはならないそうです。

Jasmineさん
Jasmineさん
たしかに、「ヒツマブシ」や「櫃まぶし」「HITSUMABUSHI」ではなく、「ひつまぶし」のイメージだよね。個人的には、ほかのお店も平仮名の「ひつまぶし」を使い続けてほしい。
百犬くん
百犬くん
「ヒツマブシ」が一瞬「ヒマツブシ」に見えたワン!
Ruby
Ruby
当時のうなぎはすべて天然。当然、大きさが不ぞろいだったり、硬いものがあったりしたそうなので、細かく刻んだり、お茶漬けにしたりする調理法は、ほかのお店も考え出したようです。あつた蓬莱軒は「ひつまぶし発祥のお店の一つ」ということですね。
ミルクちゃん
ミルクちゃん
とにかく味で勝負!

あつた蓬莱軒で食べられる『ひつまぶし』の食べ方は?

村田さん
村田さん
ひつまぶしは、鰻丼(鰻重)に比べ、味のバリエーションが多いのが特徴ですね。
Ruby
Ruby
お櫃で出てくるので、食べるときに自分で茶わんに取り分けます。
村田さん
村田さん
そして、好きな食べ方をするわけですね。
Ruby
Ruby
お店の人から、ご飯を四等分にして、最初はそのまま、二膳目はわさびやネギなどの薬味を入れて、三膳目はダシでお茶漬けにして、最後は好きな食べ方で食べるようにすすめられました。

今回紹介する「あつた蓬莱軒」のひつまぶしは、ご飯のなかにもたっぷりうなぎが入っています。とにかく柔らかく、うなぎ特有のにおいもなく、とても美味しかったです。

わさびやのりもこだわりがあり、とてもいい香り。おなかを空かせて1人前半食べるのもおすすめですよ。

あつた蓬莱軒のこだわりやメニュー、予約は?

あつた蓬莱軒(蓬莱陣屋・本店)の様子

あつた蓬莱軒(本店)本店、松阪屋店ともに大人気で、それぞれ30分ほど待ち時間がありました。アジアを中心とする海外からのお客さんも多かったですよ。

美味しいものは万国共通のようですね。

あつた蓬莱軒(本店)「あつた蓬莱軒(本店と神宮店)」は一軒家のお店で、まず受付を済ませ、番号を呼ばれたら、お店のなかに入るシステムになっています。写真は本店の様子です。

本店にはお座敷もあるようですが、椅子のお部屋もあり、ご年配の方や正座の苦手な方も安心です。神宮店も同様です。

茜さん
茜さん
神宮店には、カウンター席がありますので、一人でも利用しやすいですね。
Ruby
Ruby
本店にも一人で来店されていた方がいました。一人でもまったく平気な雰囲気ですよ。

「あつた蓬莱軒」のこだわり

「あつた蓬莱軒」では、創業以来140年間、創業者から受け継がれた秘伝のタレを継ぎ足し継ぎ足し使っています。

熟練した職人さんが、数秒でうなぎをさばき、最高級の備長炭で焼き上げます。

「あつた蓬莱軒」のメニュー

「あつた蓬莱軒」のメニューは、ひつまぶしをはじめ、鰻丼、白焼定食、うまき定食などがあり、うなぎ料理を中心に楽しめます。地鶏のからあげやてんぷらなどのアラカルトも充実しています。

なお、ひつまぶしは、1人前と1人前半が選べ、それぞれ3,990円(税込)と5,550円(税込)。

ひつまぶしを含む会席料理は、10,000円位~。2日前(松阪屋店は3日前)までの予約制となっています。

各店舗、お持ち帰りも可能です。※ おねぎはつきません。

「あつた蓬莱軒」の予約

席のみ懐石料理電話番号
本 店月~金の夜のみ若干名2日前までに要予約052-671-8686
神宮店月~金の昼夜・土日祝の夜は若干名2日前までに要予約・土日祝の昼は14,300円(税込)~052-682-5598
松阪屋店不可3日前までに要予約・土日祝は会席料理なし052-264-3825

年末年始、お盆、繁忙日(連休中・7月8月等)などは、予約ができない場合もあるそうです。

あつた蓬莱軒・本店・神宮店の基本情報

名 称あつた蓬莱軒・蓬莱陣屋・本店
住 所愛知県名古屋市熱田区神戸町503
電話番号052-671-8686
営業時間11:30~14:00(L.O)・16:30~20:30(L.O)
定休日毎週水曜日・第2、第4木曜日(祝日は営業)
交通アクセス地下鉄名城線伝馬町下車4番出口から徒歩7分
公式サイトhttp://www.houraiken.com/
名 称あつた蓬莱軒・神宮店
住 所愛知県名古屋市熱田区神宮2-10-26
電話番号052-682-5598
営業時間11:30~14:30(L.O)・16:30~20:30(L.O)
定休日毎週火曜日・第2、第4月曜日(祝日は営業)
交通アクセス地下鉄名城線伝馬町下車1番出口から徒歩3分

あつた蓬莱軒(本店・神宮店)の駐車場は?

あつた蓬莱軒の地図お店の周囲に無料駐車場があります。係の方が誘導してくれますので安心です。ただし、ややドライビングテクニックが必要なスペースもありました。
本店には40台分、神宮店には50台分の駐車スペースがあります。

あつた蓬莱軒・松阪屋店の基本情報

あつた蓬莱軒・松阪屋店「あつた蓬莱軒・松阪屋店」の外には、椅子がたくさん用意されていますので、そこに座って待っていると、お店の人が名前と人数を聞きに来てくれます。

あつた蓬莱軒・松阪屋店店内は「デパートのレストラン」という雰囲気で、明るくてカジュアル。地下一階のごちそうパラダイスにお持ち帰り専門の店舗があります。

駐車場は松阪屋と提携している駐車場を利用できます。(5,000円以上のお買い上げで1時間無料、20,000円以上のお買い上げで2時間無料)

名 称あつた蓬莱軒・松阪屋店
住 所愛知県名古屋市中区栄3-30-8 松坂屋名古屋店南館10F
電話番号052-264-3825
営業時間平日11:00~14:30(L.O)・16:30~20:30(L.O)/土日祝11:00~20:30(L.O)
定休日松坂屋名古屋店に準ずる
交通アクセス地下鉄名城線矢場町駅下車5・6番出口地下通路直結・地下鉄栄駅16番出口南へ徒歩5分

今回は、名古屋の名店「あつた蓬莱軒」をご紹介しました。山椒の効いた鰻丼もいいですが、自分の好みで味のバリエーションを楽しめる「ひつまぶし」もぜひ一度お試しください。

うなぎや鰻丼の好きな方なら、100%はまること間違いありません。