恋活、婚活の成功には、「運」も必要だと思いませんか?実は爆発的に運がよくなる方法があるのです。
「開運」の秘訣はズバリ!「幸運の流れ(フロー)に乗ること」。
そしてその「流れ」に乗る方法とは →→→ 著名な心理学者のユングが提唱した「シンクロニシティ(意味のある偶然の一致)」を日々意識して暮らすことです。
「フロー」とう言葉はオカルトなどではなく、心理学者・ミハイ・チクセントミハイ(1934年9月29日~2021年10月21日)のインタビュー(1975年)で初登場した言葉で、著書『フロー体験:喜びの現象学(1995年)』によって体系化されました。
と
パワー・オブ・フローは、1999年4月に発売された書籍で、新品にはプレミアムがついていますが、中古本は安く手に入りますよ。
チクセントミハイの「フロー」とユングの「シンクロニシティ」で幸運体質に!
ミハイ・チクセントミハイはアメリカの心理学者
ミハイ・チクセントミハイ(1934.9.29~2021.10.21)は、ハンガリー出身のアメリカの心理学者。カリフォルニア州クレアモント大学院大学の心理学と経営学の教授です。
10代の頃、偶然ユングの講演会に参加して心理学を志したそうです。
チクセントミハイの学説は、アメリカの第42代大統領ビル・クリントンが信奉していたことでも知られています。
チクセントミハイの専門は、治療目的の心理学ではなく、「(主観的)幸福」や「楽しさ」の追及。平凡な人生をより充実したものにするための心理学(ポジティブ心理学)です。
ポジティブな人はやっぱり健康で長生き!おまけに事故も少ない!
2001年に発表された、180人の修道女を対象とする追跡調査の結果は、心と寿命の関連を知るうえで大きな意味を持つ。修道女というのは、比較的閉ざされた一定の空間において、同じような時間に寝起きし、同じようなものを食べる。生活習慣のばらつきが寿命に与える影響が抑えられるので、データの信頼性が高いのだ。
180人の女性(年齢中央値22歳)について、修道院に入る前の幸福度を調べ、幸福度と寿命を比較した。幸せと感じていた人の平均寿命が93.5歳だったのに対し、幸せではなかった人は同86.6歳。若いころの幸福度が、約60年後にまで影響を及ぼした、という結果に。(Science. 2011 Feb 4;331(6017):542-3「慶應ヘルスサイエンスニューズレター Vol.1」)
同じく慶應ヘルスサイエンスニューズレター Vol.1によると、「自分が幸せだと感じている人」は自殺だけではなく事故死も少なく、先進国では「不幸だと感じている人」に比べて、7年半から10年も長生きという結果が出たそうです。
心臓病のリスクに関しても、ポジティブな感情表現レベルを5段階に分けて比較したところ、レベルが1段階上がるごとに22%も低下しました。
チクセントミハイの「フロー理論」とは、幸運の流れに乗る生き方
「無我の境地」「忘我」「ゾーンに入る」「ノリに乗っている」「つきまくる」「ラッキー!「幸運の波に乗る」「絶好調」といった(精神)状態のことを「フロー」といいます。
チクセントミハイは、さまざまな分野で活躍している「仕事を愛し、人生を謳歌している人々」にインタビューをしたそうです。
彼がインタビューした人はおよそ8,000人。羊飼い、詩人、僧侶、盲目の修道女、登山家、アーティスト、ミュージシャン、ビジネスマン、スポーツ選手…つまり、ありとあらゆる職業の「フローマスター」たちです。
ミハイが話を聞いたフローマスターのなかに、ソニーの創業者である井深 大(いぶか まさる)氏もいました。
真面目なる技術者の技能を、最高度に発揮せしむべき自由闊達にして愉快なる理想工場の建設(東京通信工業(現:ソニー)株式会社設立趣意書)
これは、1946(昭和21)年に、ソニーの創業者・井深氏が、「会社設立の目的」の一番最初にあげた一文です。
個人経営の東京通信研究所(ソニー株式会社の前身)は、東京・日本橋の旧白木屋店内の3階を間借りする形でスタートしました。
盛田 昭夫氏が合流した1年後の1947年には御殿山地区に移転し、以後2007年に港区に移転するまで、ソニー本社一帯は「ソニー村」と呼ばれていました。
チクセントミハイは、「フローが職場で実現した最高の例」として、ソニーの名をあげています。
「挑戦レベル」と「スキルレベル」が高い水準で釣り合えば「フロー」に入る
わかりやすく説明すれば「現在の自分のスキルでは少し難しいと思える案件にチャレンジしている」心の状態になれば、「フローに入れる」ということです。
- 高度なチャレンジをしていてもスキルレベルが低いと「不安ゾーン」のままである
- 「フローゾーン」からスキルアップすると、「コントロールゾーン」移行する。そこに安住すると成長も喜びも望めない
ミハイ少年の体験した具体的な「フロー」の例は、偶然参加したユングの講演会
10代のチクセントミハイ少年は、スイスへスキーに行きましたが、雪もお金もなかったため、「空飛ぶ円盤」がテーマの無料の講演会に出かけました。
それは心理学者、カール・グスタフ・ユングの講演会でした。
おそらく内容は、10代の彼が期待していたようなものではなかったと思われますが、興味をもち心理学を学ぶことに決めました。
「空飛ぶ円盤」の話といっても、10代の少年が好む宇宙人の話などではなく、
「戦争で傷ついたヨーロッパ人は、古代ヒンズー教の曼荼羅に当たるもの(空飛ぶ円盤)を空に見出すことで、混乱のなかから秩序を取り戻そうとしていた。UFOとの遭遇体験は集合的無意識の投影である」
というような壮大で難解な心理学だったそうです。
名前すら知らなかった心理学者の講演会に偶然参加することがきっかけとなり、チクセントミハイは数十年後「ポジティブシンキングの第一人者」とまでいわれるようになりました。
フローゾーンで頻発するシンクロニシティに注目しよう!
シンクロニシティとは
シンクロニシティ」とは、ユングが1952年に発表した概念で、因果関係のない2つの出来事が、同時に起きることをさします。
さらに集合的無意識とは、人間の無意識の深層に存在し、個人の経験を越えた先天的な構造領域を呼ぶそうです。
何年も会っていない人のことを考えていたら、街で偶然出会ったり、突然電話がかかってきたりすることがありますよね。
集合的無意識は、同じ種族や民族、人類全体に共通する無意識です。
「シンクロニシティ」を経験してかけがえのない「赤い糸(ソウルメイト)」をつかんだ堀ちえみさん
タレントの堀 ちえみさんが、後にご主人となる男性と出会ったのは、2010年10月のことでした。
当時転勤が多かったご主人が、大阪市在住のちえみさんの近所に住んでいた頃です。
初対面で「ファンです。今日はお見かけできて光栄です。つい最近こちらに引っ越しました。応援しています」と言ってくれたそうです。
「一目惚れ」というのではないけれど、ちえみさんにとってこの出会いは、とても印象深かったとか。
翌2011年1月、今度は東京行きの飛行機が偶然に一緒になり、「僕もシングルファーザーでね。お互いに子育て頑張りましょう」と言ってくれたそうです。
当時のマネージャーさんに、「素敵な方だから名刺をもらっておけば良かったのに」と冷やかされるも、ちえみさんは2回目の離婚をしたばかり。再婚なんてまったく考えていませんでした。
そして同じ年の4月、テレビの収録を終えて、同じマネージャーさんと銀座のあたりでお店を探していると、またご主人とバッタリ会ったのです。そのときご主人は東京に住んでいました。
話をしてみると、大阪に住んでいたときに通っていたお店が同じだったりで、とても話が合いました。それからたびたび2人で食事に出かける仲になったそうです。
「もう結婚はしない」と思っていたちえみさんですが、お互いの子どもを連れて行った沖縄旅行で、ずっと家族だったような気持ちになり、彼からのプロポーズに快諾したそうです。
デビュー当時と変わらず若々しくて可愛らしいちえみさんですが、若い頃から病気が多く、2019年には舌ガンの手術もされています。
現在のご主人と出会わなければ、「もう、この世には存在していなかったかもしれない」と明かすちえみさん。
これは、シングルマザーとして孤軍奮闘5人の子どもたちを育てていた堀 ちえみさんが体験した「シンクロニシティとフロー」だと思います。
フローに生きるための法則
チャーリーン・ベリッツとメグ ・ランドストロムの共著『パワーオブフロー~幸運の流れをつかむ新しい哲学』では、フローを体験しながら生きるための九つの法則が紹介されています。
- 物事に真剣に関わる
- 自分に素直になる
- 勇気をもつ
- 情熱を忘れない
- 今、ここに生きる
- 心に壁をつくらない
- 物事をあるがままに受け入れる
- 前向きに生きる
- 信頼する
以下に「パワー・オブ・フロー」を短く要約します。
頭の中で「素晴らしい未来」を空想するだけでは、フローは体験できません。
「周囲の人に感謝しながら、自分を信じ、勇気と情熱をもってベストを尽くす」、そう心掛けながら毎日を送ると、貴重な出会いや仕事が向こうからやってきて、ピンチも回避できます。
正しい方向に進んでいるときは、ラッキーなシンクロニシティ(幸運な出来事)が次々に起こり、「自分の行動が自分の意にかなったもの」であることが実感できます。
逆に心が恐怖や怒り、疑いで曇ると、フローが止まります。
ベストを尽くしても期待通りの結果を得られなかった場合は、それをそのまま受け入れましょう。
早くて数日、遅くとも数年以内に、それが貴重なレッスンだったり、実際は期待していたものより、はるかに好ましい道だったということが判明します。
結果にこだわるのではなく、プロセスを味わうのです。
「物事をあるがままに受け入れる」といっても、悪質な人たちによる不正や差別、環境汚染などから生じる「不幸」は見逃さず、断固として反対の声をあげましょう。
ただし、相手を「悪魔」とみなしてはなりません。
人生が豊かで可能性に満ちていると思えたときや、自分の想像を超えた偉大なものにつながっていると思えたときに、多くのシンクロニシティが雪崩のように起こります。
フローは人生の究極のフィードバックマシーン
シンクロニシティは誰にでも例外なく起こっていますが、多くの場合はそれを見逃しているようです。
私の場合も、シンクロニシティに意識を向けたとたん、梅雨の旅行の快晴や10分遅れてきたバスにギリギリ間に合うこと、レストランで一番良い席に座れるなどの小さなラッキーから、素晴らしい出会いや思いがけない仕事が次々にもたらされるようになりました。
もちろん、自分が気にしていないだけでアンラッキーなこともあるのかもしれませんが、物事のラッキーな面だけに着目するば、毎日ポジティブな気分で過ごせます。
「開運」の秘訣は、シンクロニシティを意識しフロー(流れ)にのり、他人のことは気にしない
パワー・オブ・フローには、「他人を良くしようだとか、他人に期待してはいけない。他人に期待すれば、他人だけではなく自分も裁くことになり、それはさらに大きな未解決の問題となって自分に跳ね返ってくる」と書かれています。
心理学者のアドラーは「すべての悩みは対人関係の悩みである」言いました。実際にはお金の悩み、健康の悩みなどもあるのでしょうが、
他人と自分を比べない
他人を変えようとしない
他人に承認してもらおうと期待しない
この3つを肝に銘じるだけで、対人関係の悩みはほぼクリアできるのではないかと思います。