恋愛と結婚に関するジンクスとおまじないをご紹介します。今回は「〇〇すると失恋する」といった不吉なものは無しとし、ラッキーを呼び込むものばかりを集めてみました。
ちなみに「ジンクス」という言葉の語源は、アリスイという鳥の名前からきています。アリスイは、ギリシアでは、Junx(イュンクス)と呼ばれ、英語式に読めば「ジンクス」となります。
アリスイは、首をぐるぐるとまわす習性があり、昔のギリシア人はそのしぐさを不気味だと感じたようで、「不吉の象徴」となっていました。
また、古代ギリシアでは、アリスイで吉凶を占ったり、冷たい恋人に愛の呪術をかけていたとも伝わっています。
ヨーロッパで「ジンクス」といえば、基本的には「不吉な」ジンクスを指すようですが、日本にいる私たちは、縁起の良いジンクスのみを信じましょう。
- 恋愛 & 結婚のおまじない
- ① 失恋したくない女性は、紅茶には砂糖→ミルクの順で入れる(イギリス)
- ② 三夜続けて鏡を枕の下に入れておくと、夢に未来の夫があらわれる(ヨーロッパ)
- ③ 5月1日の朝、目が覚めたらすぐに恋人の写真を鏡に映せば、年内に結婚できる(ヨーロッパ)
- ④ 三日間連続で夕食ににんじんを食べ続ければ、恋人に浮気されない(ヨーロッパ)
- ⑤ ベッドをきれいにしておくと、素敵な夫と結ばれる(ヨーロッパ)
- ⑥ 枕の下にはさみをしのばせて寝ると、恋人が訪ねてくる(ヨーロッパ)
- ⑦パジャマの袖をまくって寝ると好きな人の夢を見る(日本)
- ⑧ 花嫁は新婚旅行にグレーの服を着ていくと吉(ヨーロッパ)
- ⑨ 丘や山の上で結婚式を挙げると一生幸せに暮らせる(日本)
- ⑩ 6月、クリスマス、水曜日、晴れの日、雪の日、春に結婚式を挙げると幸せになれる(世界各地)
- ⑪ 新郎新婦が二人きりで一つのリンゴを食べると吉(ギリシア)
- ⑫ 満月の夜に散歩すると子宝に恵まれる(ヨーロッパ)
- 恋愛 & 結婚のジンクス
恋愛 & 結婚のおまじない
① 失恋したくない女性は、紅茶には砂糖→ミルクの順で入れる(イギリス)
これとは別に、ティーカップに「ミルクを先に入れる(MIF=milk in first)」のか、「紅茶を先に入れる(MIA=milk in after)」のかは、130年もの長い間、イギリス人の間で議論され続けてきたそうです。
日本では、紅茶の色を確認しながらミルクの量を調整する「MIA派」の方が多いように思いますね。
2003年にイギリスの王立化学協会が発表した『How to make a Perfect Cup of Tea(完璧な紅茶の入れ方)』によると、冷たいミルクは先に入れたほうが、ミルクのたんぱく質が熱で変性せず、ミルク本来の風味が楽しめるそうです。
……と、さまざまなブログやサイトに書いてあります。
けれどもこれは、イギリスの作家、ジョージ・オーウェル(1903年6月25日 – 1950年1月21日)の生誕100周年を記念したジョークだという説もあります。
オーウェルは生前『A Nice Cup of Tea』というエッセイを書いていて、王立化学協会の発表はこれに呼応したもの、つまり、イギリス人特有のジョークだというわけです。
自分が美味しいと思う飲み方が一番だと思うのですが、イギリス人は日本人とは違い、議論が好きな国民のようです。ジョークも好きなようですが、日本人には少しわかりにくいですね。
話が大きく脱線してしまいましたが、とりあえず女性のみなさんは、ミルクより先に砂糖を入れましょう!
② 三夜続けて鏡を枕の下に入れておくと、夢に未来の夫があらわれる(ヨーロッパ)
ベルギーでは、鏡を枕の下に入れ、さらにベッドの足元に服を十字形に並べて置くそうです。
鏡に関するおまじないやジンクスは非常に多く、「深夜、右手にコップ一杯のリンゴ酒をもち、階段を後ろ向きに降り、降りきったところで、後ろを三回振り返り、コップの中をのぞけば、未来の夫の顔がうつる(ヨーロッパ)」
「ハロウィンの日に、鏡の前でりんごを食べると、肩越しに未来の夫が現れて鏡をのぞく(イギリス)」「同じくハロウィンの日、鏡の前で、9つに切ったりんごをナイフにのせ、それを左肩ごしに差し出すと、未来の夫が受け取る(イギリス)」
「夜鏡を見ると失恋する(スウェーデン)」などがあります。
「京都の清水の舞台から傘を持って飛び降りる。命に別条がなければ恋がかなう(京都)」というジンクスもあるようですが、これは絶対やらないでください。
また、枕の下に入れる鏡は割れてしまわないよう、小さなものをご用意ください。
③ 5月1日の朝、目が覚めたらすぐに恋人の写真を鏡に映せば、年内に結婚できる(ヨーロッパ)
チャンスは一年に一度きりですが、とても簡単なおまじないです。
④ 三日間連続で夕食ににんじんを食べ続ければ、恋人に浮気されない(ヨーロッパ)
にんじんを含む野菜や果物は、「成果」の象徴。にんじんは、間違いなくラッキーアイテムといえそうですね。
にんじんは、アンチエイジング効果があるとされるβカロテンが豊富。美容にも健康のも良い食べ物なんですよね。ジンクス、おまじないも、昔の賢者が考えた「根拠」があるのかもしれませんね。
⑤ ベッドをきれいにしておくと、素敵な夫と結ばれる(ヨーロッパ)
「トイレを綺麗にしておくと、金運が上昇する」という伝承の「ベッド版」ですね。忙しいとなかなか大変ですが、気持ちまでクリアになる掃除が開運のコツなのは間違いなさそうです。
私も掃除は得意ではありませんが、掃除のあとは気持ちがスッキリとします。この「スッキリ感」が幸運を運んできてくれそうですね。
⑥ 枕の下にはさみをしのばせて寝ると、恋人が訪ねてくる(ヨーロッパ)
これも使えるジンクスですね。でも、昔のヨーロッパのジンクスなので、今は、ラインや電話で呼ぶ方が早いかもしれません。現代でも、内気な女性にはおすすめです。
ところで、はさみを贈り物にするのは、縁起が良いのでしょうか? 悪いのでしょうか? これには、二通りの説があるようです。
ヨーロッパでも広く贈り物として利用されているナイフですが、迷信深い人は「ポケットに入っている一番少額のコインを1枚頂戴」と言い、1セント(≒1円)程度の少額コインをもらうことで問題(?)を解決しています。(引用元:manomano)
「はさみやナイフは、本当は縁起の良いものだけど、なかには悪いと言う人もいるので、プレゼントではなく、1円で売ることにするわ」。日本でもこれで解決しそうですね。
⑦パジャマの袖をまくって寝ると好きな人の夢を見る(日本)
これも簡単にできるおまじないなので、一度お試しください。これは、日本中に伝わるおまじないなので、効果がありそうです。
⑧ 花嫁は新婚旅行にグレーの服を着ていくと吉(ヨーロッパ)
新婚旅行くらいは好きな色の服を着て出かけたい思うでしょうが、迷うのならグレーがおすすめです。
ただし、出発日に着ればいいのか、ずっとグレーで通さねばならないのか、それとも、一日だけでも良いのかは、残念ながら確認することはできませんでした。
⑨ 丘や山の上で結婚式を挙げると一生幸せに暮らせる(日本)
これはロマンティックです。自分でコントロールできるので「ジンクス」ではなく「おまじない」ですね。
山好きのカップルで、参列者も同じく山が好きなことが前提ですが、調べてみると、富士山や中央アルプスで結婚式を挙げているカップルが実際にいらっしゃいます。
⑩ 6月、クリスマス、水曜日、晴れの日、雪の日、春に結婚式を挙げると幸せになれる(世界各地)
これもジンクスなのかおまじないなのか微妙なところですが、日本では大安や友引の日が人気ですよね。
ヨーロッパでは「6月の結婚=ジューンブライド(June Bride)」が人気の理由は、
- 6月(June)の語源である「結婚の女神ユノ(Juno)」が6月を守護しているから
- 3月から5月は農作業が忙しいため消去法で6月
- ヨーロッパでは6月が一番気候が良く、結婚式に適した月だから
という説があります。
⑪ 新郎新婦が二人きりで一つのリンゴを食べると吉(ギリシア)
これも簡単なおまじないですね。
『An apple a day keeps the doctor away.(一日一個の林檎で医者いらず)』ということわざがあるくらい、りんごは長寿と健康のシンボルです。
また、ギリシャ神話では、美と愛のシンボルだとされています。
⑫ 満月の夜に散歩すると子宝に恵まれる(ヨーロッパ)
独身女性でも男性でも、満月の夜はワクワクして散歩がしたくなりますが、満月の晩に、散歩をすると子宝に恵まれるというジンクスがあります。
ただし、アメリカの不妊治療専門の医師が、8,000人のデータをもとに分析したところ、子宝を授かるチャンスは満月よりも新月だそうです。
月は、ほとんど見えない「新月」から始まり、約2週間後に「満月」になります。そして、その約2週間後にふたたび「新月」になるというサイクルを繰り返します。
恋愛 & 結婚のジンクス
① クモが床をはっていたら、結婚の暗示(ヨーロッパ)
苦手な人の多いクモですが、実際は縁起の良い虫のようです。
クモを見つけたら、幸運の予兆だそうです。また、クモは、ダニやハエ、ゴキブリなどを食べてくれる益虫でもあります。
いつ見つけても「幸運のシンボル」なので、朝でも夜でも殺さない方が無難だと思います。
② 道で手袋を見つけたら、結婚が近い(ヨーロッパ)
冬、歩いていると、手袋が片方だけ落ちてることがよくありますよね。これも幸運のジンクスのようだけど、落とした人はお気の毒です。
ピアス同様、片方落としただけでも、捨てるしかありませんから。
③ たくさんのボトルを一度に見かけた女性はすぐ結婚する(ヨーロッパ)
ジンクス(荒俣 宏著)
今回は、恋愛と結婚に関するおまじないやジンクスを15個ご紹介しました。選んだ基準は、とにかく簡単で誰にでもできることです。
「笑う門には福来たる」や「泣き面に蜂」などのことわざも、ある意味「おまじない・ジンクス」です。
だったら、よいジンクスだけを信じてみませんか?